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2024年4月                   理事長・校長 井上和彦

 

 コロナ禍という言葉も既に過去のものと思われるようになり、学園はほぼ以前の日常を取り戻しています。今年度の入学式も、新入生の少しの緊張感を持ちながらも晴れやかな笑顔で入場してくる新入生の姿に大きな喜びを覚えました。昨年度、様々な学校行事や部活動の公式戦等も本来の形で実施され、生徒の明るく伸びやかな姿に心躍る思いでした。

 昨年夏から今春にかけて、本校の部活動における活躍は素晴らしいものがありました。昨夏、甲子園で行われた全国高等学校女子硬式野球選手権大会の決勝に勝利し、見事3度目の優勝を果たした女子硬式野球部は、今春、東京ドームで決勝が行われた全国高等学校女子硬式野球選抜大会でも勝利、前年度に続く連覇4度目の優勝を果たし、絶対王者の名をゆるぎないものとしました。また、サッカー部は年末年始の全国高校サッカー選手権に12回目の出場を果たし、3回戦で惜敗したものの、その戦いぶりは高い評価を得ることができました。さらに女子サッカー部も全日本高校女子サッカー選手権大会に7回目の出場を果たし、2月の県新人大会では見事初優勝を成し遂げました。一方文化部では、マーチングバンド部は常連となっている全国高校総文に昨年度も出場、多くの方に元気な笑顔を届けました。このような素晴らしい成果が今年度もさらに多くの部活動に引き継がれていくことを願っています。

さらに昨年度も進学,就職ともに前年に勝るとも劣らない成果を上げています。進学では国公立大、有名私大への合格実績はもとより、就職において100%の内定率を継続するなど、生徒たちは努力を重ねてくれました。こういった進路実績だけでなく、生徒たちの学習活動においても積極的な取り組みが見られるようになってきました、特に探究学習では、世界遺産ゼミでの国内各地の世界遺産ツアーの企画と観光ポスターの製作とプレゼンを行う実践や、現代社会ゼミでの地元の食材を活用した区民弁当の企画実践など、具体的な成果を上げつつあります。

 また、数年前から進めてきました国際交流の取り組みは、いよいよオーストラリア短期留学の実施へと進んできました。進学コース2年の希望者13名が7月末から2週間余りの日程で本校の姉妹校であるクイーンズランド州立オーモーウッズ・ハイスクールに行くことになっており、その成果が期待されています。今後このプログラムは進学コースを中心とした取り組みとして継続発展させていきたいと考えています。

 

 様々な教育活動を展開していく中、若い人たちと日々接することで感じますのは、一人一人がそれぞれの夢や目標を持つことで輝き、それぞれの未来を開いていける可能性を持っているのだということです。しっかりとした判断力をもって行動していける力と未来への可能性を、私たち教員と生徒一人一人との関係の中で、同時に生徒どうしの関係の中で培い大きく開かせていくことは、私たちに課せられた大きな課題であると思います。

 様々な変化を創り出しながら、常に掲げてきました“どの生徒にも居場所のある学校”の具体化をさらに進めていきたいと思っています。神戸弘陵の明日にご期待ください。

学校長挨拶
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